ユニコン カークリームを試す
昭和34年から愛し続けられる隠れた名品。「ユニコン・カークリーム」を試す!
おそらく日本製カーワックスで最古ともいえるのが、こちらの「ユニコン・カークリーム」。オートバイに乗っている方なら、一度は見かけたことがあるかもしれませんが、筋金入りの洗車マニアでもその存在を知らなかったりする。なぜなら、「ユニコン・カークリーム」は、自動車用品店では、その姿を見かけることがないからである。現在は、ヤマハ発動機の純正ワックスになっている関係、オートバイ用品店での在庫や、ネット通販がほとんど。しかし、「カークリーム」という名称通り、当初は列記とした自動車用。オートバイ業界では、“一度持つと手放せない”といわれる由縁を自称ワックス評論家のワタクシが自動車で検証してみた。
■作業性は現在の混じり物だらけのワックスより使いやすい!■
↑レトロな容器が妙に新鮮。三角形になっているのは、トランクなどで転がらないようにという配慮。ワックスは、乳液状。香りも天然カルナバ蝋が主成分の為、甘みがあり、余計な混じり物がないのが分かる。スポンジでの塗布ももちろん可能であるが、粘性の低い液剤の為、布地に適量とった。(マイクロファイバーなどがオススメ。)
■単車乗りが絶賛しているホイール洗浄が特筆■
↑単車乗りがこのワックスを信仰する理由の一つにホイールの汚れ落とし効果が上げられる。特に単車の後輪に飛んだチェーンオイルの除去は、軽く拭くだけでぴかぴかになるとリサーチ済み。もちろんクルマでも効果絶大。一度洗車を行い、水分を除去した後、水洗いでは除去できないブレーキダストなども軽く拭くだけで面白いように除去できた。テスト車のホイールは、ガンメタリックで磨き傷も目立つが、研磨剤の含有が皆無である「ユニコン・カークリーム」は心配ない。
↑美しく輝いたホイールに水を掛けてみると、細かい撥水効果を確認。以後、ブレーキダストも付着しにくいので、メンテナンスも容易になる。
↑気合を入れ、ホイールの内側も徹底的に磨き上げると、カーショップに陳列してあるような状態に仕上げることが出来る。また、ご覧のとおり撥水効果もバツグンである。
■マフラーにも相性はバッチリ!■
↑元々こまめに手入れをしているイタリア「inox」社の120φレーシングマフラー。しかし、ややくすみが出てきている。
↑「ユニコン・カークリーム」を布に適量とり形状にあわせ、軽く磨きます。同製品は研磨剤ではないので、ゴシゴシと力を入れる必要なない。
↑ステンレスの鈍い硬質な輝きが戻った。なるほど、これは単車乗りに信仰される理由がわかった。
↑研磨剤を一切含有していない為、柔らかいプラスティック部位にも気兼ねなく使用できる。テールレンズも透明感が戻った。
■隙間の汚れ落としには最適。普段見えないところもぴかぴかに!■
↑ドアを開けるとエントランスやピラーが汚いのでは、本当の洗車とはいえない。しかし、このような部分のクリーニングは結構大変。「ユニコン。カークリーム」は拭き残しても白く残らないのは美点。これまでさぼった沈着汚れもさっぱりと除去できる。
■エンジンルームもお任せ!■
↑ボンネットを開けると汚れの温床。特に樋の部位などは、容易に落ちない汚れだらけで思わず“臭いものには蓋”と見なかったことにしたくなる。でもこの「ユニコン・カークリーム」は油汚れにも効果絶大。隙間の汚れも軽く擦るだけで気持ちよくスパッと除去できる。
↑ヘッドブロックや樹脂など素材を選ばず使用できるのが嬉しい。カンタンな作業で見違えるほど綺麗になったエンジンルーム内は、眺めるのが楽しくなる。
■さて塗装への効果は?■
↑他の部位を塗布してみて、手作業による作業性のよさは十分分かった。以前「ハーレー」のショップで電動ポリッシャーを併用して「ユニコン・カークリーム」で磨いているのを見たことがあるので、ワタクシも敢行。極細のバフに適量付け作業開始。
↑ダブルアクションポリッシャなので、振り回されることなく、素早く仕上げられる。決して研磨作業ではないので、力を入れることはない。パネルごとに作業をして柔らかい布で拭き上げる。手作業でもそれは同じだ。
↑天然カルナバ蝋が主原料の「ユニコン・カークリーム」だけに艶の出方は「ヌメッ」としている。未だにこのワックスを愛用し、クラシックカーコンクールで入賞するというだけあり、ロングセラー商品の底力を教えてくれた。価格も大変リーズナブルで400mlで実勢価格680円と何とも嬉しい。
http://www.unicon.co.jp/business/product.html