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VW 「Polo R WRC」詳細情報

フォルクスワーゲン 「Polo R WRC」詳細情報

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フォルクスワーゲンは、FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)への参戦車両である「ポロ R WRC 2013」のワールドプレミアと、参戦体制発表会をモナコ公国で開催。フォルクスワーゲンにとってWRC 参戦初年度となる2013 年は、セバスチャン オジエ(フランス)と、ヤリ‐マティ ラトバラ(フィンランド)がシリーズ全13戦に出場。さらに、若手有望株のアンドレアス ミケルセン(ノルウェー)もスポットで3台目の「ポロ R WRC 2013」をドライブする。「ポロ R WRC 2013」は約2年間をかけて開発を行い、間もなくWRCの出場に必要なホモロゲーションを取得する予定。マシンの開発は「ダカール ラリー」で3年連続の優勝を果たしたフォルクスワーゲン モータースポーツのエンジニアが中心となって行い、元F1 テクニカルディレクターであるウィリー ランプ指導により進められた。フォルクスワーゲンは、2013年のWRC 開幕戦「ラリー モンテカルロ」に向けて、引き続き開発作業とテストを敢行。

■「ポロ R WRC 2013」エクステリア■

ボディは1820mmの規定ギリギリまで拡幅しており、タイヤを収めるために大型のフェンダーを装着。サスペンションストロークを確保しあらゆる路面でのグリップ力と走破性を高めた。また空力付加物も装着可能で、リヤには大型のウイングを装備しており、高速走行時の操縦安定性を向上させている。サイドウインドなど一部の部品では樹脂素材への置換も可能となっており、車両の軽量化に大きく貢献。

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リアのキュートなテールレンズはベースが「ポロ」であることが一目で分かる。ラリーマシンのため、エキゾーストノートはもちろん、爆音。排気効率を考慮した大口径エキゾーストエンドが装備。

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エンジンやブレーキの冷却を第一に考慮したフロント形状。

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LEDポジションランプにバイキセノンライトは市販車両と同じものを使用している。

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エンジンルーム内の排熱用ダクトは、ボンネットにも装備される。カーボンファイバー製。

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カーボンファイバー製のウイングは軽量化が図られ、空気を味方に大きなダウンフォースを生み出す。ホンモノのラリーマシンのそれをみると、街中で意味不明の“羽”を付けているクルマが一体何をしたいのか?と考えてしまった。

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タイヤは、自国製のものではなく、フランス「ミシュラン」の18インチを履く。

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英国「アルコン」社製の4ピストン対向キャリパーを前後に装備。軽量なボディには十分なセッティングである。ブレーキ冷却用のダクトが非常に大型。ディスクローターは、355mm(前)、300mm(後)を装備。

■戦うためのコクピットを紹介■

内装はすべて取り払われ、走るために必要な機能のみが残されている。メーター類はすべてモニター表示とされ、ステアリング上に様々なスイッチが移植。規定により6速シーケンシャルトランスミッションはマニュアルでの操作となっているため、ドライバーはフロアから伸びたシフトレバーを前後に操作し変速を行う。また、ラリーではハンドブレーキを方向転換のために使用するケースが多いため、手に取りやすい位置に延長されている。

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ラリーカーそのもの。走るため以外のものは、すべて排除されている。計器は、デジタルのフルカラーグラスコクピットを採用している。

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ステアリングには、必要最低限の機能を稼動させるスイッチが簡素に並ぶ。

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助手席側のナビゲーター用のディスプレイ。車両の詳細情報をカラーで表示。独「VDO」製。

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マニアルトランスミッションを搭載するため、3ペダル。6速シーケンシャルである。

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ジャングルジムのように張り巡らされたロールゲージは、まさにラリーカーそのもの。この柱が車両の剛性を向上させ、車両衝突、転倒時に乗員を守る。

■エンジンは、315馬力、0-100km/h3.9 秒の1.6Lターボ+4WD■

約17カ月という時間をかけて開発された「ポロ R WRC 2013」は、市販車をベースに4WDシステムを組み込み、フロントには直列4気筒、1.6リッターの直噴ターボエンジンを搭載。直径33mm の吸気リストリクターを装着することで、マシン間における性能差を少なくする工夫がなされている。

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フロントグリルにもカーボンファバーが惜しげもなく採用されている。

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フォルクスワーゲン「R」のイメージカラーであるブルーがエンジンヘッドに塗られる。

<エンジン>
エンジン: エンジン形式:直列4 気筒+直噴ターボ
排気量: 1,600cc
最高出力: 232kW(315hp)/6,250rpm
最大トルク: 425Nm/5,000rpm
吸気リストリクター: 33mm
ECU: ボッシュ製

<パフォーマンス>
0-100km/h:3.9 秒
最高速度:200km/h(ギヤレシオによる)

<車両寸法、車両重量>
全長: 3,976mm
全幅: 1,820mm
全高: 1,356mm
トレッド: 1,610mm
ホイールベース: 2,480mm
最低重量: 1,200kg

■2013 年参戦スケジュール■

フォルクスワーゲン・チームは2013 年に開催されるWRC13戦の全戦に出場。


第1戦 1月20日       モンテカルロ
第2戦 2月10日       スウェーデン
第3戦 3月10日       メキシコ
第4戦 4月14日       ポルトガル
第5戦 5月5日        アルゼンチン
第6戦 6月2日        アクロポリス(ギリシャ)
第7戦 6月23日      イタリア
第8戦 8月4日        フィンランド
第9戦 8月25日      ドイツ
第10戦 9月15日    オーストラリア
第11戦 10月6日    フランス
第12戦 10月27日  スペイン
第13戦 11月17日  イギリス
*日付はラリー週の日曜日の日付。各イベントの詳細スケジュールはイベント主催者の確定待ち。

関連記事:VW 「Polo R WRC」 http://s-togawa.blog.so-net.ne.jp/2012-12-07

                             ※写真、文章の無断転用を固く禁じます。

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●「up!」長期テストも順調●

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我が愛車「ピンク@トゥインゴ」が、「up!」に対してやきもちを焼いているのが分かる。

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10日間、1000キロ以上にも及ぶ、「up!」(アップ)長期テストも順調に敢行中です。秘密のワインディングで、かなり無茶をしても、小さなボディと、回頭性の良さで、下りではスポーツカーに道を譲らせるほど。近日、東京から京都まで足を伸ばし、燃費や高速安定性を実証する。

関連記事:「up!」プレス発表会 http://s-togawa.blog.so-net.ne.jp/2012-09-18

            「up!」プレス試乗会 http://s-togawa.blog.so-net.ne.jp/2012-10-01

            「up!」のすべて      http://s-togawa.blog.so-net.ne.jp/2013-01-30

 

VW-715c0-78719.jpgフォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社 http://www.volkswagen.co.jp/



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