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ルノー新型「トゥインゴRS」試乗

ルノー「トゥインゴ・ゴルディーニ・ルノー・スポール」試乗記(短評)

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ヘッドライトやバンパーを新デザインにし、トゥインゴらしさを取り戻した。

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全長は3700mmと短いが、タイヤを4隅に追いやりホイールベースを確保。

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テールランプ形状も刷新。ゴルディーニのストライプも新色ブラングラシエに似合う。

いきなりだが、この国で最も長い時間、ルノー「トゥインゴ」というクルマに接しているのは、紛れもなく筆者であると断言できる。なぜなら、初代「トゥインゴ」である「06-C3G」型の日本上陸第一号車を当時のインポーターから譲り受け(広報車両として使用していたもの。)今年で早16年。未だにコツコツ直しながら、乗り続けている。
そのため、「トゥインゴ」のラインナップは、すべて試乗しているが、今回、フロントマスクを一新し、登場した「トゥインゴ・ゴルディーニ・ルノー・スポール」を行き付けの「ルノースポールスペシャルショップ」にて、借用できた為、短評を記す。

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最も大きな変更点であるライト周り。あの“にんまり感”が復活したといえる。

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ゴルディーニストライプには「G」の文字が散りばめられている。

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テールランプはハッチ側にも設けられ、イメージが一新された。

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全幅は5ナンバー枠一杯になるのは、太いタイヤを収めるためのオーバーフェンダーの為だ。

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新色のブラングラシエには、ブラックポリッシュのアルミホイールに195/40R17。

全長×全幅×全高=3700×1690×1460mm/ホイールベース=2365mmと相変わらずコンパクトなエクステリアは、肥大化するクルマが多いなか、十分コンパクト。全幅は、太いタイヤを収めるために、オーバーフェンダーを装備しているので、5ナンバー規格一杯になっているが、今後、国内に入ってくるだろうベースモデルは、さらにコンパクトになるだろう。
新顔のヘッドライト周りは大幅に手が入り、のっぺりした顔付きから、円形のフォグランプを装備した事により、初代のキュートな“にんまり顔”が復活したといえる。今回のピリッとホットな「トゥインゴ・ゴルディーニ・ルノー・スポール」ではなく、今後国内販売されるベースモデルは、この顔付きのまま、さらに“にんまり顔”が強調されることだろう。

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1.6リッター直4エンジンはこれまでのものを踏襲。1tのボディに134psは十分パワフル。

エンジンは、小さなボディにしては、大きな排気量を持つ、1.6リッター直4エンジン。エンジンルームを覗くと、エアークリーナーボックスに「ルノー・スポール」の刻印が物語るとおり、圧縮比や吸排気系などは、「ルノー・スポール」がチューニングを担当している。
最高出力134ps/6750rpm、最大トルク16.3kgm/4400rpmというスペックは、旧型と変わらないが、車重は、30kgの軽量化が図られ、1090kg。1tのボディに134psはホットハッチと名乗るのには十分過ぎる余裕がある。
エンジンは、100psを発生する1148cc、直4ターボの「トゥインゴGT」とは、始動した瞬間から明らかに違う凄みを感じる。「トゥインゴGT」もホットハッチとして、楽しめるが、こちらは、「ルノー・スポール」チューン。ややガザついた低音の排気音が心地よく響く。

踏み応えのあるクラッチを踏み、アイドリングのままそっと左足を浮かすと、チューンエンジンのわがままも見せないままスルスルと動き出し、クラッチ操作に気を使う事は皆無。
幹線道路に出て普通に走っていても、厚みのあるトルクのお陰で、気難しいところはなく、ずぼら運転も受け付けてくれる柔軟性をもったエンジンだ。

このエンジンは、「ルノー・スポール」がチューンしたスポーツユニットである事を忘れてはいけない。やはり、一般道ではなく、空いた東名高速道路に乗り、ETCレーンを抜け、一気にアクセルを底まで踏み付けると、195/40R17というハイグリップタイヤが、一瞬悲鳴を上げ、「グウィーン」というややガサついたクラシカルな音色と共に、猛進。6000rpmを超えてもまだ勢いはとどまらず、7200rpm弱まで吹け上がる。(6500rpmでシフトアップを促すワーニングが点灯。)2速では、すでに100km/hあたりまで速度が伸び、5速100km/hの法定速度に則った運転に徹したが、ローギアードのこのミッションは、100km/h巡航で、3200rpmも回るので、少々ノイジー。クルマに理解のない同乗者がいる場合は、「うるさい」と言われる可能性大。追い越し加速では、シフトダウンの必要もなく、5速のままでも、グイグイ速度を上げていく。

市街地では、やはり足回りは硬く、跳ねるようなシーンもあるが、高速道路では、十分なストロークを感じられ、道路の継ぎ目でも不快なダンピングはない。
旧式の「トゥインゴ・ルノー・スポール」では、いかなるシーンでも、“とにかく硬い”という印象だが、「トゥインゴ・ゴルディーニ・ルノー・スポール」では、普段の足にも使えるほど。

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上質な本革スポーツシートに精悍なブラックインテリアが「トゥインゴ」とは思えない。

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ドライバー正面には、レブカウンターが鎮座している。

基本的な形状は、踏襲されているが、ブラック一色の硬派なインテリアは、質感が向上。また、「メガーヌ・ルノー・スポール」でもお馴染みのエンジンパワーや加速Gなどのデータを表示する「R.S.モニター」をこの小さな「トゥインゴ・ゴルディーニ・ルノー・スポール」にも採用したのには、正直驚いた。
ステアリング位置は、このクルマが大量生産モデルではないという事もあり、左ハンドル&マニアルのみという乗り手を選ぶものだが、購入者は、ホットハッチという数少ない市場を求めている方が大半のため、本国仕様で乗れるというのは、嬉しい事といえる。
また、オーディオ類も現代流。スマートフォンをBluetoothでペアリングし、ハンズフリー機能を持たせたり、USB端子でi-podなど最新デバイスを接続することも可能だ。

m_emblem_Renault-8f38e.jpg ルノー・ジャポン株式会社 http://www.renault.jp/


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