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BMW「320i」セダン試乗

BMW 320i試乗記

ベースモデルとは思えないBMWマインドが溢れる一台。

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スポーティなフロントマスクはベースモデルとは思えない。コロナリングは白色LED。

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全長4625mm×全幅1800mm×1440mm。ロー&ワイドなフォルムである。

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BMWらしさを踏襲したヒップ。まとまりが良いデザインだ。

ドイツ車を選ぶ際に3種類の車種を選択する方が多い。それは、このBMW3シリーズ、メルセデスベンツCクラス、アウディA4であります。いづれも、「Dセグメント」クラスに該当し、どの車種を選択しても、満足度は高いのですが、伝統を頑なに踏襲してといえば、やはりBMWということになります。

今回は、メーカーの広報車両を借り、最もベースモデルである320iセダンに試乗してみました。

エクステリアは全長×全幅×全高:4625×1800×1440mmと先代モデルと比較しても肥大化しておらずこのクラスとしてはちょうどいいサイズです。ただ、車高は抑えられ、ライバルと比べても低く、ワイドな印象を見るものに与え、最もスポーティといえます。
フロントマスクでは、キドニーグリルと一体化したヘッドライトユニットは、ヒカリモノ満載です。巷ではイカリングと呼ばれるコロナリングは、国産車に比べ色温度が高い(より白い)ホワイトLEDを採用。ユニット上部にもライン状のアクセントが輝きます。しかし、コストダウンか、先代モデルはターンシグナルもLEDを採用しておりましたが、新型では、電球式に。今後のマイナーチェンジに期待です。

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225/45R18タイヤを装備。ブレーキはフローティング式だが強力。

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2L 直列4気筒DOHC直噴ツインスクロールターボエンジンを搭載する320iセダン。吸排気可変バルブタイミングのダブルVANOSやバルブトロニック、ブレーキエネルギー回生システムやエンジンスタートストップシステムなどエンジン屋BMWの技術満載です。
スタートボタンを押しエンジンを始動しますと、4気筒エンジンですが、その音色は、まるで6気筒エンジンのような上質なものです。

街の中を走る限り、これ以上のパワーは必要ないと思うほどパワフルです。27.5kgmという大トルクをアイドリング+の回転域から発生するため、シグナルスタートでも、上質感を保ちながら、ググッとシートに身体を押さえ込まれ、涼しい顔をして、周囲の流れを置き去りにしています。タコメーターの指針を眺めても8速オートマチックはシフトチェンジが気が付かない程スムーズで、絶妙なシフトで、2000回転ほどしか回りません。

高速道路に乗り、パドルシフトを積極的に使い高回転まで回すと「コーン」というライバルでは聞けないスポーティなサウンドと共に7000回転あたりまで一気に吹け上がります。もちろんパワーに不満など微塵も感じることはなく、上級グレードである328iと大きな変化を感じません。まあ、さらに速度を上げれば245psを発生する328iと差が出るとは思いますが、それは、時速120キロ以上での話し。国内の高速道路では、十分過ぎる動力性能といえます。

前後重量配分50:50という伝統ももちろん踏襲されています。その感覚は市街地の交差点を曲がった瞬間にもわかるもので、スイッと向きをかえます。今回の試乗では、ワインディングを走る事はありませんでしたが、東名高速道路の400Rが連続する区間をハイスピードで駆け抜けると、使い古された表現ですが、まさに、オンザレール感覚で、思い描いたラインで駆け抜けていきます。思わずニンマリしてしまいました。ドライバーは4枚のドアのセダンにも関わらずこのフィーリングを味わうと、「やはりBMWにしかできないクルマ造り」を実感できます。

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速度計は260キロ表記。伝統のアンバー照明を踏襲。

試乗のため、さまざまな走行パターンを行いましたが、燃費は常に11キロ台を記録。高速道路をハイウェイバスの後ろに付いて流すと18キロ台を記録することもありました。

3シリーズはスバリ、パワフルで省燃費性に優れた320iがお勧めです。

m_m_emblem_BMW-a7fe4-099c0.jpg ビー・エム・ダブリュー株式会社 http://www.bmw.co.jp/



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