DS7 クロスバック 試乗記
DS7 クロスバック試乗記
街をアートに変える造形美ここにあり
DSオートモビルズが2018年に発表した「DS7 CROSSBACK」の広報車両をインポーターより借用して試乗してきました。
全長1890mmと幅広であるが、全長は4590mmと短い。
「DSってシトロエンではないの?」と聞かれてしまうほど、まだ認知度が低いこの”DSオートモビルズ”とは、シトロエン社が数年前から始めたプレミアムブランドです。トヨタで言う、レクサスみたいなものといえばわかりやすいでしょうか。
235/45R20タイヤと専用20インチブラックポリッシュホイールを装備。
DSは、1955年から1975年まで20年にもわたって造り続けられた世界の名車「シトロエンDS」というクルマがありました。油圧とガスを利用して、サスペンションだけでなく、ブレーキやステアリングなどもコントロールするという当時の自動車技術では最高技術を投じたクルマで、いまはなき、ハイドロニューマチックシステムを初めて導入したクルマでした。(筆者もシトロエンCX、BXとハイドロシトロエンには、その昔乗っていました。)その偉大なる名前をブランドとして復活したことは、大変名誉なことです。
最新のLED秘術を投入したヘッドライト。まるで宝石のような輝きである。
リアのコンビネーションランプもフルLED。菱型に輝きこちらも宝石のような美しさ。
1598cc直列4気筒ガソリンターボは、225PSを発揮する。
新しく登場したDS 7 CROSSBACKは、国内外で流行りのSUVスタイルですが、ライバル不在の独自の世界で、同車からは、キラキラとしたオーラを放ち、他にはない存在感に圧倒されます。
今回の試乗車は、1.6Lツインスクロールターボのピュアテックエンジン積んだ20インチホイール仕様です。いずれもアイシンワーナー製トルクコンバーター式8速ATと組み合わされます。
225PS、1.6リッター4気筒ガソリンエンジンを搭載するGrand Chicを100メートルほど走り出して、その柔らかで魔法の絨毯のような乗り心地に驚きを隠せませんでした。それは、筆者が以前所有していたハイドロシトロエンを思い出したからです。
DS 7 CROSSBACKはハイドロニューマチックではありませんが、走行モードを「コンフォート」に設定すると、まさにハイドロのそれなのです。走行する路面をカメラで読み込み、4輪の各サスペンションの減衰力をソレノイドバルブで制御する「アクティブスキャンサス」は、コンフォートモードなら15km/h以上で作動します。往年のハイドロの動きを忠実に再現した実に魅力的なクルマです。
スポーツモードを選ぶと、エンジンは、抜けの良いエキゾーストノートをキャビンに響かせ、堂々たるボディを軽やかに走らせます。ステアリング中立付近のしっかり感が増したのも実感できます。
シトロエンは、昔からノーマルでも操舵に対する反応の正確さ、トレース性はすこぶる素晴らしいものでしたがDS 7 CROSSBACKは往年のシトロエンを知るものには涙モノです。低重心ゆえの自然なロールとストローク感は、長いスキー板を自在に操り、滑走しているような感触です。
ロングホイールベースの恩恵と魔法の絨毯のような乗り心地で、高速道路では、静粛性も高く、まさに高速ツアラーです。
ドイツのライバルに対して、このいたるところがキラキラしていて、走るジュエリーのようなDS 7 CROSSBACKは、アンダー500万円で手に入ります。乗り心地がよく快適。かつ安全装備を含めて、ほぼフル装備。ぜひ、DSの世界に踏み込んでみては如何でしょうか?
個性の極みのようなインテリアは唯一無二である。各部の造形は、嵌木細工のようなウッドパネルや、「クルー・ド・パリ」と名付けられた高級時計のような緻密な掘り模様が入ったメタルパーツなど、ドイツやイギリスのプレミアムSUVとはひと味違った演出です。大画面の12インチマルチインフォメーションディスプレイの上に配置されチルトする時計は、フランスの高級時計メーカー「B.R.M」のもので、デジタルとアナログが融合したデザインが印象的です。また、質の高いスピーカーを備えたオーディオシステムは、フランスの高級オーディオメーカーであるフォーマル・エレクトラの手によるものです。
センターコンソールには、エンジンスタートボタンとオシャレな時計は、フランス・B.R.M製。
菱型のメーターは実に個性的。バーチャル式の液晶表示となる。
DS AUTOMOBILES https://www.dsautomobiles.jp/
DSオートモビルズが2018年に発表した「DS7 CROSSBACK」の広報車両をインポーターより借用して試乗してきました。
全長1890mmと幅広であるが、全長は4590mmと短い。
「DSってシトロエンではないの?」と聞かれてしまうほど、まだ認知度が低いこの”DSオートモビルズ”とは、シトロエン社が数年前から始めたプレミアムブランドです。トヨタで言う、レクサスみたいなものといえばわかりやすいでしょうか。
235/45R20タイヤと専用20インチブラックポリッシュホイールを装備。
DSは、1955年から1975年まで20年にもわたって造り続けられた世界の名車「シトロエンDS」というクルマがありました。油圧とガスを利用して、サスペンションだけでなく、ブレーキやステアリングなどもコントロールするという当時の自動車技術では最高技術を投じたクルマで、いまはなき、ハイドロニューマチックシステムを初めて導入したクルマでした。(筆者もシトロエンCX、BXとハイドロシトロエンには、その昔乗っていました。)その偉大なる名前をブランドとして復活したことは、大変名誉なことです。
最新のLED秘術を投入したヘッドライト。まるで宝石のような輝きである。
リアのコンビネーションランプもフルLED。菱型に輝きこちらも宝石のような美しさ。
1598cc直列4気筒ガソリンターボは、225PSを発揮する。
新しく登場したDS 7 CROSSBACKは、国内外で流行りのSUVスタイルですが、ライバル不在の独自の世界で、同車からは、キラキラとしたオーラを放ち、他にはない存在感に圧倒されます。
今回の試乗車は、1.6Lツインスクロールターボのピュアテックエンジン積んだ20インチホイール仕様です。いずれもアイシンワーナー製トルクコンバーター式8速ATと組み合わされます。
225PS、1.6リッター4気筒ガソリンエンジンを搭載するGrand Chicを100メートルほど走り出して、その柔らかで魔法の絨毯のような乗り心地に驚きを隠せませんでした。それは、筆者が以前所有していたハイドロシトロエンを思い出したからです。
DS 7 CROSSBACKはハイドロニューマチックではありませんが、走行モードを「コンフォート」に設定すると、まさにハイドロのそれなのです。走行する路面をカメラで読み込み、4輪の各サスペンションの減衰力をソレノイドバルブで制御する「アクティブスキャンサス」は、コンフォートモードなら15km/h以上で作動します。往年のハイドロの動きを忠実に再現した実に魅力的なクルマです。
スポーツモードを選ぶと、エンジンは、抜けの良いエキゾーストノートをキャビンに響かせ、堂々たるボディを軽やかに走らせます。ステアリング中立付近のしっかり感が増したのも実感できます。
シトロエンは、昔からノーマルでも操舵に対する反応の正確さ、トレース性はすこぶる素晴らしいものでしたがDS 7 CROSSBACKは往年のシトロエンを知るものには涙モノです。低重心ゆえの自然なロールとストローク感は、長いスキー板を自在に操り、滑走しているような感触です。
ロングホイールベースの恩恵と魔法の絨毯のような乗り心地で、高速道路では、静粛性も高く、まさに高速ツアラーです。
ドイツのライバルに対して、このいたるところがキラキラしていて、走るジュエリーのようなDS 7 CROSSBACKは、アンダー500万円で手に入ります。乗り心地がよく快適。かつ安全装備を含めて、ほぼフル装備。ぜひ、DSの世界に踏み込んでみては如何でしょうか?
個性の極みのようなインテリアは唯一無二である。各部の造形は、嵌木細工のようなウッドパネルや、「クルー・ド・パリ」と名付けられた高級時計のような緻密な掘り模様が入ったメタルパーツなど、ドイツやイギリスのプレミアムSUVとはひと味違った演出です。大画面の12インチマルチインフォメーションディスプレイの上に配置されチルトする時計は、フランスの高級時計メーカー「B.R.M」のもので、デジタルとアナログが融合したデザインが印象的です。また、質の高いスピーカーを備えたオーディオシステムは、フランスの高級オーディオメーカーであるフォーマル・エレクトラの手によるものです。
センターコンソールには、エンジンスタートボタンとオシャレな時計は、フランス・B.R.M製。
菱型のメーターは実に個性的。バーチャル式の液晶表示となる。
DS AUTOMOBILES https://www.dsautomobiles.jp/