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VW トゥーラン TDI 試乗記

フォルクスワーゲントゥーラン TDI 試乗記

TDIエンジンがもたらす豊かなトルクでパワフルな走りが魅力

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フォルクスワーゲン・ゴルフ・トゥーランに追加された2.0L TDIエンジン搭載車。試乗したのはインポーターの広報車両で、上級グレードの「ゴルフ・トゥーランTDIハイライン」です。

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ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4527×1829×1674mm、ホイールベース:2786mm。

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リアデザインも安定感のあるバランスの取れたもの。

ティグアンTDI 4モーションと同じく2.0Lの「DFG」型の直列4気筒ターボを搭載し、最高出力は150ps/3500-400rpm、最大トルクは340Nm/1750-3000rpmを発生します。トランスミッションはティグアンTDIの湿式の7速DSGに対して、トゥーランTDIは湿式の6速DSGを搭載します。

フォルクスワーゲンの最新のディーゼルエンジンは、コモンレール式燃料噴射システムをはじめ、「アドブルー」インジェクター、SCR(選択触媒還元)システム、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)のほか、低圧と高圧の2つのEGR(排気再循環)システムを搭載するなど、非常にコストが掛けられた構成となっています。

ガソリンモデルでも高速安定性、コーナリング性能、直進安定性の高さなど、日本のミニバンとはひと味違う走りを披露してくれるのがゴルフ・トゥーランです。


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リアディフィーザーを装備し、エキゾーストエンドは2本出しである。

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タイヤ:(前)215/55R17 94V/(後)215/55R17 94V(コンチネンタル・コンチプレミアムコンタクト5)を装備。4輪ディスクブレーキは、ゴルフとは異なり、アウトバーン領域からでも安定したブレーキングを実現している。

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エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ
トランスミッション:6段DSG
最高出力:150ps(110kW)/3500-4000rpm
最大トルク:340Nm(34.7kgm)/1750-3000rpm

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インテリアは明るく見切りの良いため、運転はしやすいもの。

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身長170センチの筆者では、レッグスペースは余裕綽綽。テーブルも装備される。

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メーターは独VDO製。ホワイト&レッドの指針を持つ透過照明式。視認性はピカイチ。

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2.0L TDIエンジン搭載車でもその美点は際立ち、ディーゼルエンジンの搭載により、ロングドライブの運転がより楽になるのが最大の魅力といえます。

なお、ガソリン仕様の1.4L TSIエンジンは150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpm。最高出力は1.4Lガソリンも2.0Lディーゼルも同値で、最大トルクは後者の方が90Nmも分厚くなっています。ただし、車両重量は、ガソリンモデルが1560kg、ディーゼルモデルが1630kgで、後者の方が70kg重くなっています。

ディーゼルエンジン仕様の方が最大トルクが90Nmも高くなっているため発進時のトルク感が高く、また同じエンジンを積むティグアンと比べても100kg軽い分、いかなるシーンの加速など、街中から郊外路などで多用する実用域でより力強い走りが印象的でした。

試乗コースには高速道路とワインディングが含まれていましたが、高速道路では、ゆとりのあるトルクフルなパワーが魅力で、ガソリンエンジン搭載車より楽に速度を乗せていくことが可能です。法定速度を厳守して流しますと、燃費計の数値は19Km/lという驚異的な数値を叩きだすこともありました。

また急勾配の連続するワインディングでもアクセルに軽く足を乗せているだけで、グイグイ登坂を行い、150psとは思えないほどゆとりのある走りが楽しめ、国産ミニバンでは味わえない、ロールをしっかり抑え込んだ身のこなしは、さすがフォルクスワーゲンです。

インテリアからの視界もよく、見切りが良い為、運転のしやすさも特筆です。後席のレッグスペースも広大で、居住性は、大変優れたクルマといえました。

ファミリーで長距離移動が多いのなら、その高速走行時の抜群のスタビリティも含めて、指名買いする手は大いにアリといえるクルマでした。


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フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社http://www.volkswagen.co.jp/




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