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VW 新型ポロ 徹底研究

フォルクスワーゲン新型「ポロ」 徹底研究 〝完全保存版”

ウェブ媒体では最も詳しく細部まで解説

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「6R型」から8年ぶりにフルモデルチェンジを敢行した新型「ポロ」。まだ、町中で見かけることは、我が湘南ではほとんどないが、今後輸入車市場を牽引するクルマだけにウェブでは最も詳しい徹底特集を行う。

ワイド&ローになり男も惚れるクルマになった

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ボディサイズは4060×1750×1450mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2550mm。先代「6R」に比べ、65mm広く、10mm低くなったことでワイド&ローを強調するスタイリングとなった。

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フォルクスワーゲンの高級車「パサート」と並べてもその存在感は負けていない。

筆者の「9N」ポロと比べるとワイド&ローになったことが一目瞭然

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筆者の愛車である「9N」ポロと比べると、これだけ全幅の差がある。50%が女性ユーザーであったポロであるが、従来のサイズは日本国内では非常に扱いやすい。型落ちしてもデザイン、愛着に失望しないのは、輸入車の魅力であるといえるだろう。

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ボディサイド上下を走るキャラクターラインにより、低重心に見せるとともにスポーティさを強調

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取材車の「Highline」では、16インチアルミホイール(195/55 R16。コンチネンタル「ContiPremiumContact」を標準装備。

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フロントはベンチレーテッドディクスに「Ate」製のシングルキャリパーを装備。

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新型「ポロ」では、リアブレーキがドラム式となってしまった。「9N」、「6R」と4輪ディスクブレーキであった。フォルクスワーゲン車両担当者へのインタービューでは、ドラム式でも、これまで以上の制動力を確保されており、アウトバーン領域からでも安全に停止できるものであるという。サスペンションは、フロント「ザックス」製とリア「モンロー」製の組み合わせである。純正アルミホイールは、
「Highline」では、独「RONAL」製である。(製造ロットにより変動する。)

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リアディフィーザーがスポーティ。GTIを除きエキゾーストエンドが見せない構造となる。

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「POLO」のエンブレムは先代と同じフォントを採用している。

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ボンネットは油圧ダンパーではなく、昔ながらのつっかえ棒で固定する。

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直列3気筒DOHC 1.0リッターターボエンジンでは最高出力95PS/5000-5500rpm、最大トルク175Nm(17.9kgm)/2000-3500rpmを発生。インテークマニホールドが3本なのが、3気筒の証。

先代6Rポロ 1.2リッターエンジン

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先代「6R」の直列4気筒1.2リッターターボエンジン。後期モデルでは90PSを発生。
22.2km/Lという好燃費であったが、新型は19.1km/Lに低下。しかし、実際の運転シーンでは、その差は感じることはないと同社の担当者は説明した。

灯火類解説

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ライトオフ。水平基調のフロントグリルはライト内まで一体化されている。

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ポジションランプはチューブ状に発光するLEDを採用。非常にスタイリッシュである。

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ターンシグナルもLEDを採用。眩しいほどの高い照度を実現している。

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ヘッドライト点灯。LEDを採用し、クリアなホワイトの閃光が非常に高い視認性を実現している。

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サイドミラーは視認性を向上させたLEDターンシグナルが装備。

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フォグランプはハロゲン。現在では、社外品のLEDバルブも多く流通しているので交換は容易である。

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灯火類全点灯。

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ライセンスランプもLED。夜間は純白な光がプレートを浮かびあげる。

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テールランプ点灯。LEDを採用し、立体的なデザインとなっている。

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ブレーキランプ点灯。広い面積が点灯するため後続車への視認性は高い。

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ターンシグナル点灯。リアはS25型ピン違いのハロゲン。後にLED化されると筆者は予想する。

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欧州車ではおなじみのリアフォグランプ。非常に明るい。(右側のみ装備)

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バックランプ点灯(左側のみ点灯)。

インテリア解説

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Highlineでは前席にスポーツコンフォートシートを装備している。質感も大幅に向上している。

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先代「6R」に比べホイールベースが伸びたことで特に後部座席の快適性や乗降性が向上した新型ポロ。

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身長170センチの筆者がリアシートに腰を掛けると、レッグスペースが大幅に広くなっているが実感できた。新型ポロは大人4人がゆとりをもってドライブが楽しめる。

新型ポロメーター

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先代6Rポロメーター

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9Nポロメーター

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新型「ポロ」ではメーター類もすべて刷新された。常時点灯式でホワイトLEDが非常に高い視認性を誇る。スピードメーターは、ポロでもついに260Km/hまで表示されるようになった。ドイツVDO製。ちなみに下は、先代の「6R」のメーターで240Km/nまで、さらに「9N」では、懐かしいコバルトブルーの照明が逆に新鮮。220Km/hまで表示。モデルチェンジを重ねるたびにスケール、精巧さが向上している。

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ステアリングには、7速DSGのパドルシフトが装備される。

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水平基調のダッシュボードも他のフォルクスワーゲン車とは一線を画している。高級感も大幅に増した。

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ライトスイッチはおなじみのダイアル式。オートライト対応である。

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ドアミラースイッチやパワーウインドウスイッチも新デザインとなった。夜間はレッドの透過照明が灯る。

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8インチのスクリーンを組み合わせる純正インフォテイメントシステム「Discover Pro」を、ポロシリーズで初採用。ダイアルを残したことで、操作性は非常に高く、ゴルフのそれより個人的には使いやすい。

新型ポロエアコンディショナー

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先代6Rエアーコンディショナー

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2ゾーンフルオートエアコンディショナー(運転席/助手席独立調整)はComfortline、Highlineに標準装備。写真下は先代「6R」が搭載していたフルオートエアコン。設定は1ゾーンである。

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収納スペースはスマートフォンを置くのに丁度いい。2ポートのUSB端子を装備している。

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トランスミッションは全グレードともに、乾式7速DSGを組み合わせる。シフトポジションにもレッドの透過照明が灯る。ゴルフを始め、最新のフォルクスワーゲン車はスイッチ類もホワイト照明に変化してきている。

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エンジンはボタンでスタート/ストップ。その横はアイドリングストップ強制停止スイッチ。

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12Vロケット。最近までシガーソケットと呼ばれタバコマークであったが、国際的に喫煙者が減った具現化だろう。

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2ペダルには、アルミの宝飾などはなされていない。オプションパーツでスポーティに着飾ることは可能。

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フロントドアのスピーカーも大型化され、低音に迫力が増した。合計8スピーカーを装備。写真のようにスピーカーグリルを乗り降りの際に靴先があたり、汚れや傷がつきやすいといえる。

拡大したラゲッジルーム解説

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リアハッチは最新のフォルクスワーゲン同様、エンブレムを持ちあげると電子ロックが解除される。

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ラゲッジスペースは従来の280Lから351Lに拡大し、実用性が向上された。

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トレノボードを簡単に外すことが可能。ロジックは代々変わっていない。

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シートアレンジは4:3の分割可倒式で長物の積載も容易である。

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最大で1125Lにもなる。しかもバックドアが大きく開き、開口部はほぼ凸凹のないスクエア形状である。フロアの深さや奥行きも申し分ない。レジャーシーンや引っ越しまで実用性が高い空間である。

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ラゲッジスペースは、余計な突起物がないため、広々している。先代「6R」に比べ細部にも改良が感じられる。12V電源ソケットも装備しており、先代から継承された美点である。

インプレッション

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先代「6R」が搭載していた直列4気筒1.2リッターターボから、直列3気筒1リッターターボエンジンに刷新。ダウンサイジングの先駆者であるフォルクスワーゲンらしく、ボディは大きく、エンジンは小さくなりましたが、最高出95PS/5000-5500rpm、最大トルク175Nm(17.9kg-m)/2000-3500rpmを発生。性能面でも、前代を上回っています。(初期の6Rは105PS、マイナーチェンジ後は90PS)。JC08モード燃費は22.2km/Lから19.1km/Lへと低下しましたが、実際には、それを感じることはないと言えます。

ボタン式となったエンジンスターターを押しエンジンを始動させると、3気筒エンジン特有の音や振動はよく抑えられており、非常に静粛性は高いです。アクセルを軽く踏むと、おや?トルクがやや細い?と感じました。筆者も「9Nポロ」を所有していますが、動き出した瞬間は「9N」の方がトルクが太いほどです。これは、新型ポロの最大トルクの発生域(下限)が600回転ほど高く、ターボも加給領域が、500rpmほど高くなっているのが影響していると思われます。

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オープンロードに出て、アクセルを踏み込むと、1500rpmあたりからトルクが湧き上がり、1.0リッターとは思えない力強い加速で、グイグイ速度を上げていきます。人それぞれ、音には好みがありますが、3気筒エンジンにサウンドチューンを加えたそれは、乾いたスポーティなもので、高回転域まで気持ちよく吹け上がります。

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試乗コースは、ワインディングが続く場所でしたが、普通にコーナーに進入してもロールはまるで感じられません。周囲の安全を確認し、さらに高い速度で次のコーナーの進入しても、タイヤからスキール音が聞こえることもなく、ヒラリヒラリとクリアしていく様は、スポーツカーのようなハンドリングを実現しています。
ブレーキも踏力に比例して制動が高まるもので、好感が持てました。しかし、「9N」 「6R」と先代ポロは、リアもディスクブレーキだったものが、ドラムブレーキになってしまったのは、不思議ですが、担当者の話では、車両設計の段階で、ドラムブレーキでも、アウトバーン領域から十分な制動力が実証されているので、問題ないとのことでした。

高速道路では、合流時の加速は、実にパワフルで、迅速に時速100Km/hに到達。左手のクロノグラフでは10秒を切っているのを確認できました。1.0リッターエンジンは、圧倒的にパワフルとはいえないですが、追い越しもスムーズに加速してくれますし、国産コンパクトカーにはない、圧倒的な直進安定性は、ロングホイールベース化の恩恵であることが確認できました。高い高速巡航性能で、長距離走行を得意とするのも新型ポロの長所であります。

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ゴルフ廉価版であるトレンドラインと選択に悩んでしまいそうな新型ポロ。車格が一段上に上がったような好印象を受けました。


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新型「up!」徹底研究 http://s-togawa.blog.so-net.ne.jp/2018-04-01


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フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社http://www.volkswagen.co.jp/




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