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平成ベストカーはVW ゴルフR

平成ベストカーはフォルクスワーゲン 「ゴルフR」

平成で試乗したクルマは数え切れませんが、平成ベストカーに決定!

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筆者が普通自動車の運転免許を取得したのがちょうど平成元年。(1989年)平成のスタートと同時にクルマライフが始まりました。その頃、”男は黙ってマニュアル車”という時代で、オートマチック限定免許など存在すらしなかった。当時は、バブルのド真ん中で、若者はクルマを買うためにバイトに励み、好きな女の子を誘ってドライブに出掛けたものでした。
大学時代から、レース活動をし、その後、輸入車雑誌の編集部に入社。そしてフリーランスに。あれから30年目。輸入車をメインに試乗したクルマの数は数え切れませんが、平成のベストカーは、昨年、長期にわたりフォルクスワーゲングループジャパン様より広報車を借り、走り回った「ゴルフR」を選びました。

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全長 x 全幅 x 全高:4,275 x 1,800 x 1,465mm/ホイールベース:2,635mm/車両重量:1,510kg

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ゴルフRに搭載された2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンのスペックは、最高出力310PS。0-100Km/hは、4.6秒と一級スポーツすら置き去りにする。

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下からグッと立ち上がる太いトルクと、トップエンドまで一気に吹け上がるその瞬発力と力強い加速フィールには圧倒されてしまった。ドライバーに積極的に聴かせて楽しんでもらおうという意図を感じさせるGTIよりも野太く音量の大きいエキソーズトサウンドも印象深いもの。ゴルフのサイズにそのみなぎるパワーをあますところなく伝える駆動系も秀逸だ。歯切れのよいシフトチェンジはDSGの醍醐味。さらに、最新世代のハルデックス製の電子制御4WDシステムが、踏み込んだ瞬間にまったく遅れなくリアに駆動力を伝達してくれて、猛然と加速体勢に入る。前輪駆動のGTIでは、こうはいかない。
4WDのゴルフRだから踏み込んだ瞬間に怒涛の速さを味わえるのであり、実際に0-100km/h加速は4.6秒。
地方の幹線道路。信号で並んだやる気満々の40代ドライバーが乗るトヨタ86を一瞬のうちにミラーの点にすることなど朝飯前の圧巻の速さ。

電子制御サスペンション「DCC」は、まるで吸い付くように路面を捉える。乗り心地が良いとか悪いとか、そういう次元の感触ではない。加えて、横方向の揺れが極めて小さく、揺り返しをほとんど感じないくらい姿勢がピタッと決まるところにはロードカーの域を超えているといってもいい。

コーナリング限界域での挙動変化が緩やかで、とても安定感が高いので、まったく不安な思いをすることなくコーナーに飛び込み、そしてアクセルを開けることができる。GTIも安定感は高いが、ゴルフRの操縦安定性とトラクションの高さは、さらに別格的だ。

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専用のブラックポリッシュ仕上げの18インチにR刻印入りの大型キャリパーを装備。一見対向キャリパーに見えるが、カバーを施してある片押し式。しかし、その制動力の高さは、ハンパではない。

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ゴルフの高性能モデルは、さかのぼる事VR6から試乗している。初代R32では、ドイツケーニッヒ製のレーシーなレザースポーツシートが装備されたが、設計にレカロ社が関わっている現行のシートでも、ホールド性が高くサーキットで振り回しても不満はない。

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バーチャル式の12.3インチ液晶モニターを用いたデジタルメータークラスターは、320Km/hまで表示され、いかなる時間帯でも視認性は非常に高い。

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1990年ごろ「ゴルフⅡGLi 5MT」を所有していた筆者だが、道具感満点だったコクピットは、色気など皆無だった。筆者とゴルフとの付き合いは旧いが、ゴルフⅢで大幅に質感が向上し、ゴルフⅣでLEDを光源とするブルーの透過照明を使ったメーターがなんともセンセーショナルだった。

ゴルフRはゴルフの実用性、安全性はそのままに、スポーツカーすら相手にならない圧倒的な速さ。このクルマを平成ベストカーとします。


VW.jpgフォルクスワーゲングループジャパン株式会社http://www.volkswagen.co.jp/


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