SSブログ

信越化学シリコンコーティング

本格シリコンコーティング加工を敢行

信越化学工業「KF-96-50」をワックス評論家が斬る

IMG_0897.jpg

IMG_0896.jpg

最近、洗車マニアの間で、ブームになっている「シリコンコーティング」。Volkswagenを所有する「ユーチューバー」の方が、本来工業用の100%シリコンオイルで愛車を手入れしている映像をみて、数多くの洗車関係の書籍を執筆してきた「ワックス評論家」の筆者も大変興味を持ち、Amazonで購入してみた。業務用だけあり容量は1キロもある。これで2480円ならコスパは非常に高いといえる。

IMG_0900.jpg

いかにも工業用といったキャップでエンジンオイルを開ける要領で開封。周囲のプラスティックを外した後、スチールキャップの中央を押し込むと簡単に開けられます。

IMG_0927.jpg

信越化学工業KF-96-50は、純度100%のシリコンオイル。粘度もシャバシャバしており、缶の底が見えるほど透明なオイルである。

IMG_0901.jpg

用意したのは信越化学工業KF-96-50(100%シリコンオイル)塗り込み用の薄手のマイクロファイバークロス、仕上げ用のマイクロファイバークロス。

IMG_0902.jpg

IMG_0903.jpg

まずは、洗車を行い、塗装面の粒子状の汚れを洗い流します。実は先日洗車したばかりなので、水洗いだけで十分でした。

IMG_0908.jpg

薄手のマイクロファイバークロスに少量の信越化学工業KF-96-50を取ります。最初は、オイルの粘度が低いため、ついついつけすぎてしまいます。これは、何度か施工する度に要領を掴めるでしょう。
塗布した感じは「タートルワックスiceリキッドタイプ」に似ています。

IMG_0909.jpg

IMG_0911.jpg

塗れた塗装面に伸ばしていきます。この信越化学工業KF-96-50は100%シリコンオイルのため、少量で非常に伸びてくれます。しかし、テスト車はブラック。すでにムラが発生しています。大丈夫かな??

IMG_0915.jpg

透明度は保っている「9N Polo」のヘッドライトですが、シリコンには高い保護効果があるため、しっかり塗り込みます。樹脂との相性は最高です。

IMG_0916.jpg

未塗装の樹脂への効果は絶大です。軽く塗り込むだけで新車のような艶が一瞬で蘇ります。

IMG_0917.jpg

ガラスにも塗布してみました。ご覧のとおりムラで曇ってしまった。しかし、乾いたクロスでふき上げるとクリアなガラス面になりました。さてガラコより使えるか??

IMG_0921.jpg

アルミホイールのコーティングも試みました。シルバーはさすがにムラは目立ちませんね。

IMG_0924.jpg

ドアを開け、ウェザーストリップのゴム部分の保護には絶大な効果を発揮しそうである。やや白くなっていたものが、新品のように真っ黒に変化した。

IMG_0925.jpg

ステップの樹脂部分も経年変化で白くなっていたが、軽くひと吹きでご覧のような深い艶を実現。

IMG_0926.jpg

紫外線で傷みやすいダッシュボードもこの艶。「アーマオール」を愛用していたが、この艶をみたら、信越化学工業KF-96-50の虜になりそうである。

IMG_0929.jpg

タイヤにも塗布してみたが、そのギラ艶には、驚愕。いかなるタイヤ専用ワックスでも、このような艶に遭遇したことはこれまでなかった。ホイールの艶もまばゆいほどである。

IMG_0918.jpg

ブラックの塗装面には、このようなムラが残ってしまった。この時点では、信越化学工業KF-96-50を樹脂専用にしようかと思った。このムラを処理するのは相当骨が折れるだろうなあ・・・。と思ったのだが。

IMG_0920.jpg

ムラになった部分を事前に用意していた仕上げ用のマイクロファイバークロスで磨きあげると、ムラはあっけなく消えてしまう。そして、塗装面は、しっかりシリコン被膜が形成され、非常に滑らかである。

IMG_0931.jpg

仕上げたボンネットは、ムラも皆無で、その艶はこれまで味わったことがない強烈な光沢を放るもの。さすが信越化学工業KF-96-50のシリコン成分100%は伊達ではなかった。

IMG_0937.jpg

フロントフェンダーの映り込みもハンパではなく、まるで高級リムジンのあの艶そのものである。

IMG_0932.jpg

この劇艶は、未体験。まるで、小さな「9N Polo」の格が上がったかのように見える。

IMG_0940.jpg

傷を隠す効果は市販のワックスの比ではなく、太陽光が当たっても傷がまるで見えない。シリコン成分が塗装の細かい傷に入り込み傷を見事に消してくれた。
また信越化学工業KF-96-50は焼き付け効果によって被膜を強化できるため、施工後、炎天下で焼き付けを行うと定着する。何度か重ね塗りを敢行し再びレポートを致します。

IMG_0914.jpg

にわか雨が降ってきたので早速、塗装面を見ると、接触角度の大きな超撥水状態。さて、信越化学工業KF-96-50の業務用シリコンオイルにどの程度の耐久性があるか楽しみである。まあ、筆者の場合、汚れれば即洗車を行うので、耐久性より光沢重視であるが、この艶にはすっかり虜になってしまった。
テスト車のような濃色車は、一度塗れたボディに薄く塗り伸ばし、再度乾いたクロスで磨き上げるという使い方が最良である。ふき取りは非常に軽く、ムラの発生もない。以前呉工業のシリコンスプレーはムラがなかなか消えず、正直シリコンコーティングに幻滅したが、信越化学工業KF-96-50は業務用。すべてにおいて素晴らしい効果を発揮してくれた。

追記

1.jpg

翌日には、光沢、艶が上がって、ムラが消えていた

IMG_0946.jpg

IMG_0944.jpg

施工翌日は曇りであったが、あの劇艶が増している。またムラも自然に消えている。
筆者は、カーワックス/コーティングに関する書籍執筆では、業界でも経験豊富であり、数千の製品を試してきた。しかし、これだけ深みのある状態を見たのは、このクルマを買って初めてといえるほど。

信越化学工業KF-96-50はいわばオイル。ボディが埃だらけになるのでは?と心配していたが、一般市場のカーワックスより埃の乗りが少なかったのは驚きであった。しかし、気を付けないといけないこともあることを付け加えておこう。シリコンオイルは浸透性が非常に高いため、ステッカーの上から塗布してしまうと、剥離効果ではがれてしまうので注意が必要です。

重ね塗りで作業を行ったが、2回目では劇的に作業が楽となり、塗装面をぬらさなくても固く絞った薄目のマイクロファイバーに少量付け、すぐさまふき上げを繰り返すと、ものの10分で仕上がってしまった。



nice!(4) 
共通テーマ:自動車

nice! 4