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キャリパーカバーの危険

ブレンボ風キャリパーカバーの危険

ドレスアップは個人の自由ですが、正直恥ずかしいですし、大変危険です

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某オークションなどを見ていますと、上記のような樹脂で出来た「ブレンボ」と記載されたキャリパーカバーが多く販売されています。まず、イタリア「brembo」社のロゴを無断で使用しているわけですから、「商標権の侵害」に該当します。

先日、筆者が、幹線道路を走行していると、先方を走る爆音マフラー&“シャコタン軽自動車”のタイヤ付近から何やら赤い物体が飛んできて危うくフロントガラスに当たるところでした。確認すると上記のようなキャリパーカバーでした。

クルマ好きが減る昨今、ワカモノがドレスアップに興味をもってくれることは自動車を評論しているものにとっては嬉しいことなのですが、キャリパーカバーを装備することは、何の意味もありません。取り付けをしっかり行わないと外れて他車にぶつかる可能性もあります。また、純正ブレーキキャリパーの放熱性を低下させる原因でもあります。これらは、粗悪な中国製のため、ブレーキの摩擦熱で樹脂が変形してしまい所詮使い捨てパーツです。

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軽自動車の片押しキャリパーに装着した「偽ブレンボ」キャリパーカバーの一例。

装着しているオーナーはカッコいいと思い装着しているとは思いますが、車趣味人からすれば、それが“偽者”とすぐに分かります。筆者の親戚が乗る2017モデル「R35」でキャリパーカバーを装着したミニバンの横に並んだらオーナーは恥ずかしそうにしていたそうです。

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フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」の純正レッドキャリパー。

上記のように純正でブレーキに耐熱ペイントを施している欧州車は多く存在します。ブレーキキャリパーにドレスアップをするのでしたら、車趣味人がみればすぐにバレる恥ずかしい「偽ブレンボ」を装備するより、業者にて「キャリパーペイント」を施工するほうが、安全ですし、よほどカッコいいと思います。場所と時間があれば耐熱ペイントを購入し、ご自身でDIYも可能です。軽自動車に4ピストンの「偽ブレンボ」、ミニバンに6ピストンの「偽ブレンボ」・・・。ありえないですし、何より危険です。




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