「CC WAX」を試す!
高純度カルナバワックスと有機ガラスワックスの本格派固形ワックス
筆者は、20年程前から洗車関連のムック本、特集記事を多数出版してきた。その数は、業界では最多であることは自負しています。昨今のカーワックス市場は、「とにかくお手軽に」という製品が増え、あの固形ワックスの老舗である「S」社でもメイン商品は、水系ワックスなのは、ご存知のとおり。しかし、クルマ好きには、お手軽ではなく、愛車と対話しながら、じっくり仕上げたい!という方も多いはず。そんな要望に堪えて登場したのが、「CC WAX」(シーシーワックス)シリーズであります。早速、試してみることにしました。
CC WAX(シーシーワックス)シリーズは、深い艶と平滑性に優れた「CC WAX」左下(シーシーワックス)、さらに弾けるような撥水性をプラスした「CC WAX Lotus」右下(シーシーワックスロータス)、塗装面に付いた細かい傷を除去し、深い艶を取り戻す「CC WAX+」上部中央(シーシーワックスプラス)をラインナップ。
●まずは水洗い&ふき取り●
まずは、水洗いを敢行。炎天下を避け、塗装面の温度が低い状態で作業を行う。必要であればカーシャンプーなどを併用しよう。
お気軽系でしたら、水分をふき取らずに溶剤を吹き付けるのであるが、セーム革など吸水性の良い素材を用いて、塗装面の水分をふきあげる。このような作業を行うことで、塗装に付いた飛び石傷などの発見も明確になり、クルマの保持としては、手間の掛かるほうが理想といえる。
細部に入り込んだ水分も十分にふき取る。お手軽系では、雑になりがちであるが、このような細部まで目をやることで、先ほど記した飛び石傷、虫の付着などを発見しやすい。
●使用したのはベースモデルの「CC WAX」(シーシーワックス)●
「CC WAX」(シーシーワックス)には、スチール缶の本体、塗布&仕上げ兼用のマイクロファイバークロス、施工説明書が同封される。やはり、「ワックスは缶だよな」と、しみじみ感じてしまった。
スチール缶の本体をコインで開けるとカルナバ蝋のあまーい香りが漂う。高純度カルナバらしいきれいな白の固形ワックスである。
●さあ、塗布開始!●
マイクロファイバークロスを束ねて、塗布を行う指を通し、内側から掴むように(写真参照)してワックスを適量とる。
ワックスをとった部位で塗装面に伸ばしていく。非常に伸びは良好。
同時にマイクロファイバーの後方でふきあげる感覚で仕上げる。まさに塗る、ふき取る同時作業。
ヘッドライト(樹脂製)、テールランプ、バイザーなどにも使用可能。退色や劣化を抑止できる。
●しっとりとした艶は固形カルナバならでは!●
仕上がりは、お手軽タイプとは一線を画すもの。しっとりした深みのある艶はやはり固形ワックスならではである。お手軽タイプにくらべ、しっかり自分でケアをしたといった実感も味わえる。作業性は良好で、ムラの発生も皆無である。
水面のような映り込みも特筆。お手軽系もいいですが、愛車と触れ合いながら仕上げた満足感は至福の時間だ。
●撥水効果は??●
「CC WAX」(シーシーワックス)は撥水性ではないため、ご覧のとおり水が引くように流れ落ちていく。
ボンネットに水を掛けると、サーっト素早く水が引いていく。防汚性も高く、降雨の後でも艶々だ。
昨今では、自動車趣味人の減少に比例するように、洗車マニアも減少しているが、筆者はクルマは自分の身体の一部であると考えます。一連の作業は、実際には苦になるような時間を要しません。その仕上がりを見れば、洗車を「労働」ではなく、「至福」の時にかわることでしょう。
今後もテストを続行しますが、一度固形の「CC WAX」(シーシーワックス)でしっかりとした皮膜を作り、洗車の際には、同社の「CC Water」を使えば、常にクルマを美しく保つことが出来るでしょう。
製品お問い合わせ先:株式会社プロスタッフ http://prostaff-jp.com/