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“水系”カーワックス徹底比較

手軽にピカピカ!巷で流行の“水系”ワックス徹底比較

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数年前は、“洗車マニア”という言葉がクルマ好きの間では、普通に使われていたが、ワカモノのクルマ離れに歯止めが効かない昨今、洗車関連の市場も大きく変わってきた。筆者は、過去に洗車関係のノウハウ本などを多々執筆してきたが、現在のトレンドは時間を掛けずキレイがキーワードとなっている。そこで、現在、巷でヒット作となっているスプレー式ガラスコーティング剤を3種ピックアップして、短評ではあるが試してみることにした。 「スマートミスト 」の記事を追加(2014.5.9)

●何はともあれまずは洗車●

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十分な水量を用いてボディについた粒子状物質を洗い流す。状態によってはカーシャンプー、さらに塗装面が傷んでいる場合は、粘土クリーナーを用いて鉄粉を除去し、塗装面平坦化のため、超微粒子コンパウンドなどを使用し、水垢や洗車傷などを除去。コーティング剤を受け入れやすくする環境を整えておく。

●シュアラスター「Zero Water」●

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浸透定着型のゼロウォーターは、ガラス成分がクリア層等の塗装表面に浸透・結晶化し、塗装表面自体をガラス化すると同社の説明にはあるが、実際のところは?

洗車してボディに水滴が残ったまま拭きつけ、乾く前にパネルごとに拭き上げて終わり。この作業を数回繰り返すごとに皮膜が浸透し強固なものになるという。同社の謳う耐久性では、クリア層などの塗装表面に浸透・結晶化したガラス成分は劣化することが無く、塗装表面ごと剥がれ落ちない限り定着し続けるため、半永久的に愛車を守るとある。

実際、作業は極めて簡単。出かける前にサッと仕上げる事が出来る。光沢、艶に関しては、同社が固形ワックスの老舗ということもあり、深みのある・・・という表現は難しいが、さらっとした硬質な光沢が再現できる。また3回ほど連続した作業を敢行するたびに、光沢が増しているのも事実。しかし、洗車傷などを埋め、目立たなくする効果はなく、下地処理を徹底して行わないと効果が体験できないクルマもある。クルマが汚れなくなるのも事実で、雨と晴れが交互に繰り返す今の時期には、その効果が体験できるだろう。塗装に水を掛けた際には、撥水ではなく滑水であり、スーッと潮が引くように流れていく。

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水を掛けるとサーッと素早く流れ落ちていくので、塗装面の汚れは残りにくい。しかし、半永久に定着するという謳い文句はややオーバーだが、今後も耐久性をチェックしていきたい。

サイズはお試しの150mlと280mlの2サイズから選べる。

シュアラスター株式会社 http://www.surluster.com/jp/zerowater/

●プロスタッフ「CCウォーター」●

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「Zero Water」の直接的ライバルになるのが、この「CCウォーター」である。ガラス系ナノコロイド成分が塗装面に浸透し透明皮膜を形成するもの。

使用方法はライバルの「Zero Water」とまったく同じである。洗車後、塗装に水分が残ったまま拭き付け、付属のマイクロファイバークロスで、水分と余剰成分を拭き取れば施工完了。さて、こちらも時間を空け、数回施工を敢行したが、光沢感の違いが確認できる。「Zero Water」のドライな光沢に比べ、煌びやかなものなのだ。(好みの問題なので甲乙は付け難いが。)また、洗車傷も数回使用するごとに目立たなくなってきている。皮膜感のある仕上がりは、「CCウォーター」に軍配が上がるといえよう。また、内容量は300mlと大きく価格もリーズナブルなのも嬉しい。

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こちらも滑水性で水を掛けるとサーッと流れ落ちていく。防汚性能もなかなか優秀でホコリも付き難い印象である。

株式会社プロスタッフ http://prostaff-jp.com/

●リピカ「THPコート」●

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業務用であるリピカハイガラスコートを配合し、カンタン施工ながら、深い艶と耐久性を両立した本格コーティング剤。今回テストした中では、最高の性能を発揮してくれた。

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使用方法は、洗車後、濡れたままのボディに「THPコート」をマイクロファイバークロスなどに適量拭き掛け、パネルごとに拭き上げる。直接ボディに拭き付けてすぐに拭き取っても問題はない。

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また、水分を完全に拭き取り、塗装面が乾燥した状態で作業を敢行するとさらに効果的。作業はパネルごとに敢行し、拭き取りのタオル(マイクロファイバークロス等)は、やや水分を含んでおいた方が作業がスムース。

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何度か作業を繰り返していくうちにといったものではなく、即座に効果が確認できるのがリピカ「THPコート」の特徴。さらっとした艶が多いこれらの製品の中、深みのあるテロっとした輝きは、高級カルナバワックスを掛けた印象。また、塗装面の洗車傷も一回の施工で目立たなくなり、皮膜の厚みを実感できた。黒や紺といった濃色車の場合、ムラが発生することもあるが、再度マイクロファイバークロスなどで拭き上げれば問題はない。

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この「THPコート」は完全な撥水性。水を掛けると接触角度の大きな水玉が形成され、すぐに流れ去っていく。耐久性も高く、何度かの豪雨、台風にも流れ落ちないのは立派だ。

株式会社リピカ http://www.ripica.com/index.html

●シーシーアイ「スマートミスト」●(2014年5月9日加筆)

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読者様のリクエストにお応えしてTVCMでもお馴染みの「スマートミスト」を使用してみた。当初は全ての製品を一斉に比較したかったのだが、同社が取材に対し少々迷惑気味であったため、筆者が購入。

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濡れた塗装面に塗布するのが最も気軽であるが、最大の効果を発揮できるため、洗車後マイクロファイバークロスで水分を軽くふきあげ、塗布。液体はサラサラであるが、乳白色で成分が濃い印象。

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すぐさま、マイクロファイバークロスを用いて拭き取る。取材車は濃色車であるが、乾いたボディでもムラは皆無である。とにかくボディの平滑化は素晴らしく、氷のようにスベスベになるのは特筆。

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テールランプレンズなどの樹脂パーツにも使用可能。

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ホイールの保護、艶出しにも最適。定期的に使用すれば皮膜が強固なものになり、ブレーキダストの付着抑制にもなる。

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艶は実に素晴らしい。塗装の上に幕が張られたような皮膜感も感じられ、写り込みも素晴らしい。今後の撥水テストも継続して報告いたします。

シーシーアイスマートミストhttp://www.smartmist.jp/

これからの季節、クルマの塗装面には紫外線、照射熱、夕立・・・ととても過酷。しっかりと塗装を保護してあげる事で、塗装の退色や劣化を防ぎ、美しい状態を一日でも長くキープしたいものだ。

◇追記記事情報◇

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 水系ワックス最高峰シュアラスターゼロプレミアムのテストはこちらへ

http://s-togawa.blog.so-net.ne.jp/2014-07-12


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