シトロエン「DS3 Racing」予約開始
本気のチューン!シトロエン「DS3 Racing」が登場。限定35台。
最近、シトロエンが本気(マジ)である。その昔、「BX-GTI 16V改」を所有していたワタクシは、その後ルノーに浮気をしてしまったが、それは同社が最も大切にしていた個性が希薄になり、シトロエン臭さがしなくなってしまったからである。しかし最近はシトロエン臭さがプンプン匂う。
同社「DS3」も個性てんこ盛りのコンパクトハッチバックだが、一方ではWRCでの活躍は目に見張るものがあり、この「DS3」をベースにしたラリーマシーンで6連覇の実績を残している。WRCファンには、ダブルシェブロンのエンブレムは嫌というほど頭に刻まれているだろう。そんなラリーマシーンを製作している「シトロエンレーシング」が昨年1000台限定で販売したのが、「DS3 Racing」。あまりの反響の高さに、追加で2000台生産。その中から、35台のみ日本に分けてくれる事になった。購入者は国内に35台しかない希少なモデルにたっぷり浸れるだろう。
■見た目チューンではなく本気のチューニングが施される。■
↑ベース車両の「DS3 Sports Chic」。このクルマも6速MT+ツインスクロールターボチャージャー直列4気筒DOHC 1.6L搭載で最高出力156psを発揮。十分速く楽しいホットハッチなのだが、このエンジンをベースにターボ過給圧のアップ、排気系チューンを行い、最高出力207ps/6000rpm、最大トルク28.0kgm/2000-4500rpm。出力は33%、トルクは15%の向上を図っているのだ。トランスミッションは、ベース車両と同じ6MTのみ。
足回りにもチューンがなされ、専用アルミホイールは18インチ。タイヤはブリヂストン「ポテンザ RE50」215/40 R18を履く。全高は15mm落とし、30mmトレッドを広げた。また、専用サスペンションに、シトロエンでは初となる対向4ピストンキャリパー(レッドペイント)のブレンボ、18インチホイール一杯に拡大されたディスクローターと細部に渡り“攻める”仕様になっている。
■エクステリアも専用色■
ノアール オプシディアン/オレンジ
ブラン バンキーズ/グレー
ボディーカラーは専用色のブラン バンキーズ/グレー&ノアール オプシディアン/オレンジから選択できる。ルーフを始め細部のディテールまで専用ステッカーが貼られ、縦ラインのLEDデイライトもホワイトからブルーに変更されている。サイドモールはカーボンファイバー製である。エクステリアチューンだけでも、十分レーシーだが、これにエンジン、足回りとチューンされているのだから恐れ入る。先日の記事で紹介した「アウディA1コンペティションキットレジェンド」もここまでやって欲しかったと思った。
■インテリアもコテコテチューン■
一見するとベースモデルと変わらないメーターだが、スケールは260Km/hまで刻まれ、レッドの枠がスパイスを加えている。
シートも「シトロエンレーシング」のロゴが刻印された本革スポーツシート。横方向のホールド性もベースモデルとは比較にならないほど高い。ステアリング、インナードアハンドル、センターコンソールにもアウディ張りのリアルカーボンがあしらわれている。(写真は欧州仕様車)
■全長×全幅×全高[mm] 3948×1717×1443
■車体重量[kg] 1165
■直列4気筒DOHC 1.6L 直噴ターボ 最高出力207ps/6000rpm、最大トルク28.0kgm/2000-4500rpm。
■車両価格 360万円。(右ハンドル)
プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社 http://www.citroen.jp/